
Third eye 2009
20年前のある夏の午後
午睡のまどろみの中で 太陽よりもまばゆい「光」に 僕は出逢った。
少し乾いていた僕の心は 背中からすくいあげられるようにして
なんとも心地よく暖かいエネルギーのようなもので 優しく包みこまれた。
光の中心部は やがて放射状の光輪となり ゆっくりと回転を始めた。
その光輪を横切るように 黒アゲハが優雅に舞う。
やがて光はますますその輝きを増し さらなるそのエネルギーで
僕の心を心地よく焼き尽くすかのように 眼前いっぱいに広がった。
そして 僕の眉間に その「光」は入ってきた。
目覚めた意識の中で僕は 身体いっぱいに残る 暖かいエネルギーと
眉間に残る じんわりとした光の痕跡を 名残おしむように感じていた。
そうして ゆっくりと目を開けた。
あれは 何だったのか?
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